古くなり,使われなくなった代官山の寮を改装し,実際に泊まれるホテルとして展示した展覧会「LLOVE」に出店したブックショップのためにデザインした什器です.
天板を支える脚として,寮に眠っていた三脚やショベルなどを利用しています.脚は長さがまちまちなため,時には天板から飛び出てしまいますが,飛び出た部分は商品としての本を並べる手がかりとなり,陳列に即興性を与えています.
天板の材料には小さなピースの偽木を用いていますが,ポストテンションをかけた鋼棒を通すことによって,薄い天板それ自体が剛性を保ち,構造的に成立しています.
一部の什器は,展覧会終了後も青山のブックショップ「Utrecht」で使われています.
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