Piercing House, No.2

design term:

May 2005 - Jun. 2005

location:

東京都多摩市

function:

集合住宅住戸の改修計画

total floor area:

77.30m2(改修部分)

architects:

藤江創,門脇耕三,小川仁,鈴木啓之

structural engineering:

構造計画プラス・ワン

高度経済成長期に建設された,中層壁式集合住宅の一住戸の改修計画です.
こうした住宅は,そもそも核家族の居住を想定したものでしたが,住戸の面積が小さく,現在では,核家族が住むには小さすぎるものとなっています.にもかかわらず,構造壁で細かく分割された住戸は,少人数で暮らすプランに改めることも困難です.
そこでこの計画では,生活像をリジッドに規定している構造壁と梁を,戸別改修により撤去し,ひと続きの大きな空間を創出することを試みています.
複雑に傾斜した天井は,上階の住戸の荷重を受ける構造補強として機能していますが,同時に,緑豊かな周囲の景色を反射し,団地の豊かな環境を室内に取り込んでいます.
移設が困難な排水竪管は,オブジェのように室内に現れています.